病院の清掃コンセプト
- 病院の特殊性を考慮し、常に衛生的かつ良好な医療環境の維持に努めます。
- 「院内感染予防」を重視し、日常的な業務を遂行し高度な清掃環境の維持・改善を図ります。米国疾病管理予防センター(CDC)の、ガイドラインのエビデンスに基づいて行います。
- 日常・定期清掃
- ハイクオリティ&リーズナブル・温かさを感じさせる清掃・クレンリネスの徹底
- 院内感染防止を重視した業務遂行・施設担当者との定期的なミーティング実施
- 薬剤効果と安全性の試験をクリアした「EPA 登録クリーナー」を採用しています。
- 廃棄物の収集運搬
- 廃棄物の収集・運搬にあたっては、感染防止・リサイクル・作業の安全及び効率化に努めて処理を行います。
- 感染防止・リサイクルの面から、分別収集(病院側と取り決めておく)に徹し、特に感染性廃棄物は十分に注意して取り扱います。
院内感染予防対策
1.手指の消毒
2.ガウンテクニック導入
3.資機材の使用区域の限定・区分
- 同じ清掃区域内でのみ使用を限定、看護単位が異なる場合でもワゴン等を区別して使用します。
- モップ等の小物類の色分け(カラーリング)
- ワゴン等の番号管理化
- 区域別ワゴンステーションの確保 など
4.廃棄物の処理
- 廃棄物の収集、運搬にあたっては、感染防止・リサイクル・作業の安全及び効率化に努めて処理を行います。
- 感染防止・リサイクルの面から、分別収集(病院側と取り決めておく)に徹し、特に感染性廃棄物は十分に注意して取り扱います。
5.光触媒による消毒
- 人畜無害な物質である酸化チタン等を触媒とし、太陽光や蛍光灯などから出る光エネルギーによって、近づいてくる有機物を分解除去してしまう強力な酸化分解力を作り出す作用によって、悪臭の原因や、細菌、汚れなどを分解無害化します。
- 光エネルギー(紫外線)が当たる
- OHラジカル(活性酸素)の出現
- 有機物をバラバラに
- この作用が繰り返される為に空気中の有毒物質や悪臭の元、外壁においては付着しようとする油分など有機物を分解し続けます。光が当たっている限りこの作用が半永久的に繰り返されます。
6.CDCガイドラインに基づく対策の導入
- 院内感染対策を米国疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインのエビデンスに基づいて行います。
7.EPA登録クリーナー導入
- 薬剤効果と安全性の試験をクリアした「EPA登録クリーナー」を採用しています。
- 消毒洗浄剤・・第4級アンモニウム塩 計3種、フェノール系 1種
8.清掃時のルール
- してはいけないこと
- 臭くグレーになったモップの使用
- モップを手で洗う
- モップを手で絞る
- モップの床置き
- 1本のモップでの血液,体液の処理
- 素手での仕事
- 水だけの拭き掃除
- 消毒液での床拭き
- 床、天井、壁への全ての消毒剤の噴霧、塗布、散布
- スリッパや靴のアルコールスプレー
- 血液、体液の直接的拭き取り
- しないほうが良いこと
- 壁を雑巾で水や乾き拭き
- 毎回のワックス塗装
- 手指のアルコール消毒
- モップの漂白
- 清潔区域以外の靴の粘着マット使用
- ヘッドブラシで埃を立てる掃除
- 環境面へのローテーション消毒
- しなければならないこと
- 教育(院内感染の知識)
- モップは洗濯機で洗濯
- バケツとモップ絞り器でのマメな洗浄
- 洗浄消毒できる掃除道具を使うことがことが原則
- 石鹸での適時の手指洗浄
作業分類・区域
1.清潔区域 手術室・ICU・CCU・特殊病室・器材消毒室
- 壁面の除塵および消毒拭き
- 床の除塵および消毒拭き
- 扉・備品・照明器具・換気口の清水拭き
- 洗面器・鏡・窓台の清水拭き
- ドアノブ・スイッチ等の消毒拭き
2.準清潔区域 病室・リハビリテーション・診察室・処置室・詰所他
- 屑箱の内容物を収集・処理
- 床の除塵および消毒拭き
- 窓台・扉の清水拭き
- 洗面器・鏡の清水拭き
- ドアノブ・スイッチ等の消毒拭き
3.一般区域(玄関・ポーチ・待合室・廊下・階段・EV・食堂・談話室・事務部門・建物周辺他)
- 屑箱の処理清掃
- 床の除塵および拭き
- 鏡の清水拭き
- 案内板の清水拭き
- 待合イスの清水拭き
- 灰皿の清水拭き
4.汚染区域 (便所・汚物処理室・浴室(脱衣場も含む)・洗面所)
- 床の除塵・拭き
- 屑箱の処理清掃
- 衛生陶器及び洗面台の洗浄
- 鏡の清水拭き
- 衛生金具の手入れ
- 扉・間仕切り・壁面の清水拭き
- 消耗品の補充・点検